●まちづくりは、ほわっと、ソフトに
街づくりホームプランナー事業協同組合創立記念パーティ(平成12年5月25日、渋谷アミーホール)における松浦元信氏((株)両国シティコア社長、元東京都交通局技監)のスピーチ
私、松浦と申しますが、二宮さんとは27,8年前でしょうか、東京の多摩をどうするかご一緒に考えたことがあります。
実はその時、街道市街地といいましょうか、東京の多摩にはいろいろな街道がありますが、街道の沿道をどう生かすかと言うことを言われたことを覚えております。
私は都市と言うのは基本的に育てるものだと思っております。そこで大事なことは、あまりかっちりしないで、ほわっとしたものを作ること。その味は1人1人の市民が、都民がつけるもので、これが大事なことだと。
これからホームプランナーが歩かれるそうですが、是非いろんな人にその街が育つために何が必要かという、「わさび」も必要だと思うし、「甘いもの」も必要だと思うし、何か一寸ヒントを与えることで、地域の人が沸きたつような、地域の人が目標とするようなことを見つけてあげたら、多分地域は1人で歩いていくのではないかと思います。
今日、もう1つ二宮さんに余計なことを言いましたのは、4人のメンバーの方は若干ハードかな、もう1つソフトを入れませんかと。
ソフトはソフトクリームみたいに溶けてもいいのですけど、文学とか歴史とか、そういうことを語る人を1人チームの中に加えたら、とても味が出るのではないでしょうか。
女性の作家だとか、女性の心根はとても大事なのではないか、今までは男が都市を作ってきたように思いますが、本当に都市を動かしているのは女性ではないかと思っておりまして、是非、お考え頂きながら、いろんな街を、豊かな喜びをもって生きられる空間にして頂ければとお願いして今日の素晴らしい門出のごあいさつとさせて頂きます。
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